10日の第6日は昨春センバツ王者の横浜(神奈川)と昨夏王者の沖縄尚学が第2試合で激突。横浜の最速157キロ右腕・織田翔希投手と沖縄尚学の最速150キロ左腕・末吉良丞投手(ともに3年)は9日、決戦への熱い思いを明かした。

   ◇   ◇   ◇

横浜は沖縄尚学との初戦を翌日に控えた9日、大阪・豊中市内の球場で2時間の公式練習を行った。最速157キロのエース右腕、織田翔希投手(3年)は、アップに入念なキャッチボールから遠投、トレーニングで汗を流した。「体のバランスもいい。思ったような軌道を描いたキャッチボールができている」と、順調な調整をアピールした。

センバツ初戦敗退から約4カ月半。悔しさだけを胸に練習を重ねてきた。「甲子園でやり残したことしかない。でもあれがあったからこそ、ここまでやれた。夏の甲子園で変わったと言われるように力を出すだけ」と力を込めた。

待ちに待った初戦。今は“楽しみ”な気持ちでいっぱいだ。村田浩明監督(40)はエネオスチームディレクターの大久保秀明氏(57)からもらった、という言葉を引用し「甲子園に出られたことは選手たちの頑張り、保護者、また学校関係者。携わった方々、スタッフ。みんなが頑張ったご褒美。この気持ちだと思った。甲子園を楽しむことが大事」と話した。

織田にも投球を楽しむ余裕が生まれた。「春は織田の投球に制限をかけた。インコースはダメとか、180球近く投げさせたり。夏はその制限から解放され、伸び伸びと投げられている」と村田監督。春から段階を踏み、実戦でステップアップした。

センバツ初戦敗退の悔しさを晴らすために、昨夏王者の沖縄尚学はこれ以上ない相手。織田は「甲子園でできる喜びを感じながら、最高のパフォーマンスを出したい」と自信をのぞかせた。【保坂淑子】

◆昨春の対戦 両校は昨年センバツ2回戦で対戦。打撃戦の末、横浜が8-7で勝った。横浜は1回に阿部葉の3ラン、3回には阿部葉、奥村頼の連打で2点を挙げ5点リード。先発織田は3回途中4失点で降板したが、小刻みな継投で反撃をかわした。沖縄尚学は横浜の11本を上回る13安打を放ち、1点差に迫った8回裏には1死二、三塁としたが追いつけなかった。接戦を制して勢いに乗った横浜は19年ぶり4度目のセンバツ優勝を果たした。