明けましておめでとうございます。2023年を迎え、「大リーグ It’s showtime!」は3年目に入ります。新年第1弾は本家「Showtime」、エンゼルス大谷翔平投手(28)のお題で「初夢」を描いてみました。
その前に、1年前の本コラムで紹介した夢の偉業が、「正夢」になったことをご記憶でしょうか。大谷へ期待する大金字塔として、打席と投球回の「ダブル規定到達」を挙げました。すると、見事に近代野球史上初の快挙達成。予言的中? にむしろ私が驚いたほどです。そこで、今年の初夢はさらにハードルを上げてみました。
それは、投手でも打者でもタイトルに輝くという、これもMLBでは前人未到の「ダブルタイトル獲得」です。
大谷は米移籍後、本塁打や勝利数など公式戦の主要成績に限れば、投打ともタイトルとは無縁です。昨年は投手の主要3部門でア・リーグ4位タイの15勝、同4位の防御率2.33、同3位の219奪三振をマーク。一方、打撃3部門でも同4位の34本塁打、同7位の95打点と素晴らしい成績を残しました。
まずは投手です。
今年はフィル・ネビン監督が中5日で先発ローテーションを回るフル回転を期待しました。実現すれば、昨年の28試合より多い先発登板数となり、勝ち星の上積みも狙えます。昨年リーグ1位の18勝を挙げたジャスティン・バーランダー(39=当時アストロズ、現メッツ)とは3勝差だったので、最多勝の可能性も出てきます。
また、昨年のバーランダーは防御率1.75も断トツで2冠に輝きましたが、大谷と2位ディラン・シーズ(26=ホワイトソックス)の2.20とは僅差でした。バーランダーはナ・リーグに移籍し、再び1点台のハイレベルな争いにならなければ、防御率のタイトルも狙えそうです。
さらに、中5日の先発となれば投球回数も増えるでしょう。昨年はリーグトップの奪三振率11.87で200個の大台を突破。奪三振率はメジャー通算でも11.4と高く、奪三振王争いにも加わりそうです。
そして打者としては、今年こそ日本選手初のホームラン王を期待します。
というのも、2021年はリーグ1位のウラジーミル・ゲレロ(23=ブルージェイズ)、サルバドル・ペレス(32=ロイヤルズ)の48本にわずか2本差の3位。惜しくもタイトルを逃しましたが、前半戦は独走で折り返し、9月途中までトップを走りました。
昨年は62本塁打のアーロン・ジャッジ(30=ヤンキース)に独走を許しましたが、2位の同僚マイク・トラウト(31)の40本とは6本差。一昨年のように40本台の争いになれば、十分チャンスはあるでしょう。
ちなみに、ベーブ・ルースは投打で活躍したレッドソックス時代の1916年に防御率、二刀流全盛期の1918年は本塁打、翌1919年は本塁打と打点でタイトルを獲得しています。
さらに、今年はもう1つ大きな楽しみがあります。3月開催予定の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)です。今回は日本ハム時代の恩師、栗山英樹監督率いる侍ジャパンに大谷が初参加します。エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは投打二刀流での起用法にも、「全てにおいてオープン」と支持。国の威信を懸けた戦いで、投打フル回転で3大会ぶり世界一奪取のキーマンになるでしょう。
そして、エンゼルスも今シーズンこそ、9季ぶりのプレーオフに進出を願っています。ポストシーズンでも勝ち進み、ワールドシリーズと合わせて「ダブル世界一」も夢ではありません。
2年連続で正夢になってくれることを願いながら、大谷の歴史的なショータイムが今から待ち遠しいです。(大リーグ研究家・福島良一)(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




