ドジャース大谷翔平投手が右上腕二頭筋に加え首付近にも違和感があり、9月3日(日本時間4日)のカージナルス戦で約1カ月ぶりに欠場しました。それから3試合連続で欠場し、今後の状況次第ではチームだけでなく、観客動員数にも大きな影響を及ぼしそうです。
24年のドジャース移籍後、大谷は年間162試合のうち、24年に159試合、25年も158試合とほとんど休みなしで出場。特にホームでは全試合に先発出場し、ロードで数試合ほど完全休養に充てられました。それは本拠地ドジャースタジアムに来るファンをがっかりさせないためでした。
それに加えて積極的なファンサービスやプロモーションなどが実を結び、昨年ついに球団史上初の年間観客動員数400万人を達成。これは1978年に大リーグ史上初の300万人を動員して以来、毎年のように大台を突破していたチームが目標にしていた夢のゴールであり、最終的に401万2470人を記録しました。
そして、今年もドジャースは首位を独走し、大谷も3年ぶりに開幕から投打二刀流で活躍。それにメモリアルデーや米国の独立記念日などの祝日に本拠地開催も相まって、1試合平均5万人以上を記録。ホームでは年間81試合を行うので、単純計算で球団史上初の2年連続400万人も順調かに思えました。
ところが、5月14日の本拠地ジャイアンツ戦で大谷が登板翌日に初めて欠場。これは現地でも全くと言っていいぐらい報道されませんでしたが、ドジャース入団以来ホームでの186試合連続出場がストップ。これには正直なところ、多少なりともショックを受けました。
その後も6月19日オリオールズ戦に第2子が誕生し、「父親リスト」入りで欠場。7月4日のパドレス戦は右前腕二頭筋の違和感、同30日のマリナーズ戦は左ひざの痛みを訴えて欠場。そして、ここに来て本拠地7試合目の欠場となり、日本から観戦に訪れたファンもがっかりしたようです。
ただし、それだけが理由でなくドジャースの観客動員数は1試合平均5万人を割り、ホーム71試合消化時点で合計354万5090人、1試合平均4万9930人とやや低下。それでも、このペースで行けば辛うじて2年連続400万人に到達しますが、今後、大谷の回復具合で更に落ち込む可能性もありそうです。
そこでドジャースとしては、大谷の負傷者リスト入りという最悪の事態だけは避けたいところ。なぜなら負傷者リスト入りとなれば100%出場不可能となり、おのずとファンが球場から遠ざかります。しかし、例えスタメンから外れてもベンチにいれば代打出場の可能性があり、ファンを球場に呼び寄せることができるからです。
とにかく、大谷の存在は戦力としてだけでなく、観客動員数にも大きな影響を及ぼすだけに、チームにとっては早期復帰が望まれます。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




