MLBでは8月24日から26日までの3日間、昨年に続き2回目となる「プレーヤーズ・ウィークエンド」が開催される。これは選手の個性と情熱、成長をこれまでにない方法で輝かせることを目的として設立されたもの。

 その最大の特徴は、プレーヤーズ・ウィークエンドに向けて特別にデザインされたユニフォームを選手たちが着用することだ。各チームにはチームカラーを基本に、子供のチームがよく使用しているユニフォームにインスパイアされたというビビットな色使いのユニフォームが新調され、提供される。

 例えばドジャースなら、深いブルーにドジャー・ブルーの袖、さらに明るいブルーの帽子といった具合だ。マーリンズだとブルーを基本に、袖と背番号がオレンジ、帽子がやはり明るいブルーというデザインとなっている。

 もう一つの特徴は背中に入れられる選手名だ。通常選手の名前がそのまま入れられているが、プレーヤーズ・ウィークエンド版ではその選手が選んだ自身のニックネームが入れられるのである。例えばエンゼルスのマイク・トラウト外野手なら子供をもじった“KIIIIID”、ブライス・ハーパー外野手は“MONDO”といった具合である。2回目とあって昨年とニックネームを変える選手もいる。ハーパーは昨年“BIG KID”だった。さらに今回はダイヤモンドバックスのブラッド・ボックスバーガー投手は箱とハンバーガーの絵文字を、ロッキーズの呉昇桓投手はハングルでニックネームのスパーキーを意味するハングルの“오승환”をつけるということである。

 さらに異例といえるのが普段選手名をユニフォームに入れていないヤンキースも今回やはりニックネームを入れる点だ。ただアロディス・チャップマン投手が“THE MISSILE”をつけたりするのだが、A.J.コール投手が“AJ”だったり、アーロン・ジャッジ外野手が“JUDGE”、ジャンカルロ・スタントンが“G”とひねりがない選手が目立つのは少し残念だったりする。

 日本人選手だが判明しているところでは、エンゼルスの大谷翔平投手はすっかりお馴染みになった“SHOWTIME”、ヤンキースの田中将大投手は“TANAKA TIME”、カブスのダルビッシュ有投手は“YU-SAN”、ドジャースの前田健太投手は“MAEKEN”、ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が“YOSHI SAN”となっている。

 また各ユニフォームの右袖には子供打者がだんだん成長してメジャーリーガーになるまでの5つの打者のシルエットが描かれた特別パッチが縫い付けられる。このパッチの下部は「サンキュー」という文字と共にその選手が成長するのを助けてくれた人物の名を書き込める白いスペースも設けられている。昨年は両親を意味する“Mom & Dad”と欠いた選手が多かったようだ。

 さらに着用したユニフォームは公式ウェブサイトでオークションにかけられ、売上金は子供向け野球、ソフトボールプログラムの援助資金として使用されるということだ。

 個性に富んだカラフルな週末を楽しみたい。