現地22日、MLBはDV規定違反に問われたドジャースのトレバー・バウアー投手の出場停止期間が324試合から194試合に軽減されると発表した。これはMLBとMLB選手会が指定した調停人が裁定したもの。

2012年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たしたバウアーはこれまで4回10勝以上を挙げ、コロナ禍で60試合に短縮された2020年シーズンには防御率1.73でサイ・ヤング賞に輝いた。同年オフには3年1億200万ドルの大型契約を結びドジャースに移籍、21年は6月28日まで17試合に登板し、防御率2.59、137奪三振を記録している。

しかし昨年4月にカリフォルニア州サンディエゴの女性が性的暴行を訴え、さらにワシントン・ポスト紙によればオハイオ州出身の女性2人が同様の主張をしたという。これを受け、MLBはバウアーを制限リストに登録し、7月以降試合に出場できていなかった。

バウアーはいずれの性行為も合意の上だったと主張し、不正行為を否定。ロサンゼルス地方検事局は2月に彼の起訴を断念したが、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは選手を正当な理由により処罰する権限を有しているため、バウアー側の異議申し立て手続きにより独立した調停人による裁定を仰ぐことになったのである。

今回の裁定ではバウアーは制限リスト入りから既に194試合出場できていないことから、来シーズンの開幕から出場可能としている。一方で制限リスト入り中には報酬が支払われており、その分を調整するため来シーズン開幕から50試合は無給扱いとなるとされた。

今回の裁定により、注目点はドジャースがバウアーを復帰させるか放出するかに移っている。現在31歳のバウアーは高い実力を維持しており、戦力としては十分だ。また50試合無給により、本来3400万ドルの年俸から950万ドル近くが減額され、これはぜいたく税対策にもなりそうだ。

ただチーム内で今回の疑惑に対するイメージは非常に悪く、多くの選手が裁定結果にかかわらず関係を絶とうとしているという報道もある。日刊紙USAトゥデーも「ドジャースはトレバー・バウアーを放出する計画だが、まだ結論は発表していない」と報じた。

ドジャースは1月6日までに残留か放出かを決めなければならない。果たしてどんな判断を下すか注目である。