MLBの試合がアメリカ最古のプロボールパークで開催されることとなった。現地20日、MLBがアラバマ州バーミンガムのリックウッド・フィールドで、2024年6月20日にカージナルス対ジャイアンツ戦を開催すると発表したのだ。
リックウッド・フィールドは1910年に建設された現存するアメリカで最古の野球スタジアムだ。かつて存在したバーミンガム・ブラックバロンズの本拠地であった。同チームでは走攻守すべてを兼ね備えた伝説的な名外野手、ウィリー・メイズ氏が在籍していたことでも知られる。現在の収容人数は1万800人の小規模スタジアムだ。
また6月20日という開催日にも意味がこめられている。前日の6月19日は奴隷解放を記念した祝日、ジューンティーンスなのだ。同日は2021年にジョー・バイデン大統領が法案に署名し、最も新しい全米、連邦の祝日と定められた。背景には全米でブラック・ライブズ・マター運動の高まりがある。
そのためこの試合には存命する最高齢の殿堂入り選手であるメイズ氏とニグロリーグへの敬意を表す記念試合となる予定だという。
発表でロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは「2024年に歴史あるリックウッド・フィールドでメジャーリーグを開催できることを誇りに思います。ジャイアンツとカージナルスがこの象徴的な場所でレギュラーシーズンの試合を行うことで、ニグロリーグに敬意を表するこの機会は、大変名誉なことです。ジャイアンツとカージナルスがこの象徴的な場所でレギュラーシーズンの試合を行うことで、ニグロリーグと存命する最も偉大な選手であるウィリー・メイズの遺産は、卓越性と忍耐の1つです。来年、このイベントを通してニグロリーグの物語を共有できることを楽しみにしています」とコメントしている。
またメイズ氏は「信じられない。自分が10代の頃に野球をしていたグラウンドで、メジャーリーグの試合が行われるなんて。私がバーミンガム・ブラックバロンズのためにリックウッド・フィールドでプレーしてから75年が経ちますが、私の所属したジャイアンツとカージナルスがそこで試合を行い、ニグロリーグとそれ以前のすべての人々の遺産に敬意を表することを知り、本当に感慨深いです」と語っている。
一方で、近年MLBはアイオワ州の映画「フィールド・オブ・ドリームス」記念地やペンシルベニア州のリトルリーグ複合施設、ノースカロライナ州のフォート・リバティ、ネブラスカ州のカレッジ・ワールドシリーズ開催地など、本来の試合地とは異なる場所での試合開催を増やしている。リックウッド・フィールドの試合もこの記念試合シリーズの1つに組み込まれることになるようだ。




