レンジャーズのダルビッシュ有投手(28)が、2015年の目標に「体全体の使い方をより簡潔に」したフォーム作りを掲げた。21日(日本時間22日)、キャンプ初日に早速ブルペン入りし、その片りんを披露。「真っすぐの感触もいいですし、低めにすごくキレのある球がいっていたと思うので非常に満足です」と満点スタートを切った。

 ホランド、ガヤード、ルイス、ダルビッシュ。今季の先発ローテを担う4人がブルペンにそろい踏みした。新捕手コーポランを相手に44球。力みのないフォームで、伸びとキレのあるボールを低めに集めた。マダックス投手コーチが「ナイス」とうなる中、イメージしていたのは2007年のフォーム。「一番楽に投げていた。今は体が全然違う。(でも)あのくらいのバランスで投げられればいいなと思います」。

 永遠のテーマでもある理想のフォーム作りに着手できるのも、昨季痛めた右ひじを含めた体調が万全な証拠だ。「かなり満足できる状態でキャンプに入って、考える余裕ができた」と話し、囲み会見では「2more(あと2問)」と広報をまねながら自ら仕切る余裕すら見せた。今季は、結果も理想も追い求める。(サプライズ=佐藤直子通信員)