マーリンズのジェフリー・ロリア球団オーナー(76)が、ヤンキース元主将のデレク・ジーター氏(43)と実業家のブルース・シャーマン氏を中心とするグループに球団を売却することで合意したと11日、米複数メディアが報じた。譲渡額は約12億ドル(約1320億円)。シャーマン氏が実質的なオーナーとなり、ジーター氏が最高経営責任者(CEO)と編成部門のトップを務める見込み。

 地元紙マイアミ・ヘラルド電子版によると、この日の夜に最終合意し、大リーグ機構に申請したという。買収にはMLB全30球団のオーナーの75%以上の承認が必要。両者は4月に基本合意したと報じられたが、資金調達が難航し、他の売却先候補も浮上していた。買収グループは約16人の投資家で構成され、NBAの元スター選手、マイケル・ジョーダン氏(54)も含まれる。ジーター氏の出資額は約2500万ドル(約27億5000万円)だという。

 報道を受け、ヤ軍時代にジーター氏と同僚だったイチローは、同紙の取材に対し通訳を通じて「(ジーター氏は)野球への情熱と深い愛情を持っており球団を運営するイメージを持つことができる」とコメントした。