さあ、ダルビッシュで世界一だ! ドジャースがアストロズ先発のバーランダーを攻略し3-1で逆転勝ち。対戦成績を3勝3敗のタイに持ち込み、88年以来29年ぶりの制覇へ逆王手をかけた。明日1日(日本時間2日午前9時20分)の第7戦の先発予定はダルビッシュ有投手。第3戦では1回2/3を6安打4失点で負け投手となったが、これ以上ない大舞台で雪辱の場面がやってきた。

 ドジャースは3回にスプリンガーのソロ本塁打で先制され、打線もバーランダーの前に5回まで1安打に抑えられていたが、6回、安打と四球で無死一、二塁のチャンスを作り、1番テイラーが高めの速球を詰まりながらも執念で右翼線へ落とす適時二塁打を放ち、同点に追いついた。さらに無死二、三塁から2番シーガーが右翼へ犠飛を放ちバーランダーから2点を奪い取って勝ち越しに成功した。

 前田は1点リードした7回無死一塁から4番手で登板。代打ギャティスを遊ゴロに打ち取ったが、1番スプリンガーには遊安を許し1死一、二塁とされた。しかし、2番ブレグマンを中飛、3番アルテューベを三ゴロに仕留めて無失点に切り抜け、何度も雄たけび。チームを勝利に近づける好投を見せた。

 直後に6番ペダーソンに左越えのソロ本塁打が飛び出してリードを2点に広げ、8回からは守護神ジャンセンが登板。2回を無安打無失点に抑えて逃げきった。

 前田は「後がないので0点に抑えることだけを考えて投げた。(アルテューベの打席は)前回守りに入っていたので攻めることだけ考えた。あと1試合、腕がちぎれてもいいぐらいでいきたい」と第7戦へ気合を入れた。