日本ハム大谷翔平投手(23)の大リーグ移籍のために、異例の「大谷ルール」が誕生した。日本野球機構(NPB)、米大リーグ機構(MLB)、大リーグ選手会による新ポスティングシステム交渉が22日、合意した。新制度は18年からで、今オフの大谷には旧協定通りの譲渡金2000万ドル(約23億円)が採用される。交渉期間は従来の30日間ではなく、12月2日(米国時間1日)から23日(同22日)の21日間になり、MLB30球団には二刀流起用などを訴えるプレゼンテーション期間が設けられた。

 ◆大谷の契約金制限 昨オフ締結されたメジャーの新労使協定では、大谷のような25歳未満の海外選手については、球団が厳しい上限を設定されている。多くの球団は上限475万ドル(約5億4600万円)で、中南米出身選手も含めすべての国際FA選手の契約金合計をこの金額に収めなければならないのが基本。他球団から国際契約プール金をトレードで獲得することも可能。現在最も限度枠を残しているのはレンジャーズの353万ドル(約4億600万円)。入団が決まれば球団とはマイナー契約を結ぶことになり、マイナー給料の基本ガイドラインに沿った金額となる見込みだ。