ポスティング制度でメジャー挑戦を目指してきた日本ハム大谷翔平投手(23)の移籍先が8日(日本時間9日)、エンゼルスに決まった。

 大谷の岩手・花巻東高の恩師、佐々木洋監督(42)はメジャーで「二刀流」としても活躍した伝説的な名選手のベーブ・ルースの名前を挙げて「超えてほしい」とエールを送った。

 入学時の大谷の体重は約60キロだった。体重が増えれば無限大の可能性を秘めていると考え、ご飯を丼で1日10杯以上食べさせ、高校時代で20キロ増やした。先輩の西武菊池に憧れて入学した大谷を「誰々を目指すとその人以下。超えたいと思わないと雄星を超えることはできない」と諭し、1年時には、ドラフト1位で6球団が競合した菊池を超える8球団から指名されることを目標に掲げさせた。

 日本ハムからドラフト1位指名を受けて、わずか5年で羽ばたく教え子に「ベーブ・ルースを目指すのではなく、ベーブ・ルースを超える。投手でも打者でもNO・1。投手だったらカーショー(ドジャース)に、打者だったらハーパー(ナショナルズ)に負けない」と飛躍を願った。この日、移籍先がエンゼルスに決まり「環境ではなく、条件でもなく、起用法という指針、ただ一点で選択したのだと思う。ここからが勝負。たくさん苦労し、失敗してほしい。大谷翔平は試練や苦労から、果てしない進化を遂げる男だから」とのコメントを発表した。