米大リーグ球団の幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが12日、フロリダ州レークブエナビスタで行われ、日本ハムからエンゼルスへの移籍を決めた大谷翔平選手に対し、同じア・リーグ西地区の首脳陣からは警戒する声が相次いだ。

 今季のワールドシリーズを制したアストロズのヒンチ監督は大谷を「大いなる未知」と表現した。日本で実績を残し、海を渡った過去の投手と同様、メジャーの打者と対戦経験がないことがプラスに働くとし「他のルーキーと対戦するときと同じく、素早く対応しないといけない」と話した。

 アスレチックスのメルビン監督は先発投手、強打の左打者はエンゼルスの補強ポイントと合致するとし「投打に向こうの戦力は上がる」と分析。「どの球団も欲しがったのには訳がある」と能力を高く評価した。

 投打の「二刀流」を素直に見てみたいとの声も挙がった。交渉中に直接対面したレンジャーズのバニスター監督は「メジャーでも、とてつもない選手になる可能性がある。私はファンだ。どうなるか見るのを待ち切れない」と絶賛し、マリナーズのサービス監督は「同様の選手に扉を開くことになるかもしれない」と期待を寄せた。