日本ハムからポスティングシステムで米大リーグ・エンゼルスへの移籍が決まった大谷翔平投手(23)の「サヨナラ会見」が生中継される。CS放送「GAORA」が25日に札幌ドームで行われる記者会見を緊急生中継することが19日までに決まり、その映像は、シーズン中に試合動画を配信している「パ・リーグTV」でも視聴できることになった。国内外どこでもインターネットを通じて、大谷からファンに向けた感謝の言葉を受け取ることが可能となった。

 地上波テレビでも、大谷が聖なる夜を全国的にジャックしそうな勢いだ。会見は午後6時開始予定。道内各局が、夕方のニュース番組を放送する時間帯に行われる。会見冒頭の時間帯は、全国ネットの内容が流される時間帯だが、フジテレビ系列のUHB関係者は「全国ネットでも生中継する可能性が高いです」と明かす。日本テレビ系列のSTVも同様の態勢となりそう。NHKやHBC、HTBは全国ネットでの生中継については未定だが、TVH以外の道内テレビは同時間帯、大谷一色となる可能性が高い。

 この日の大谷は2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷ではトレーニングを行わず、都内の病院で10月に手術した右足首の定期検査へ向かった。大きな節目となる会見まで、あと5日。5年間プレーした北海道から発信する“ラストメッセージ”は、リアルタイムで津々浦々へ届けられる。

<日本ハム主な生中継>

 ◆佑ちゃんフィーバー(10年12月9日) 10年ドラフト1位斎藤の入団会見(札幌ドーム)で、道内地上波5局とCS放送「GAORA」が特番などで生中継。中でもHBCは会見1時間以上前からスタートさせる、305分間の「斎藤スペシャル」だった。

 ◆ダル驚異の視聴率(12年1月24日) ダルビッシュがメジャー移籍のための退団会見を札幌ドームで行った際に、道内地上波5局が生中継。STVの11・6%を筆頭に軒並み高視聴率となり、占拠率89・5%に達した。

 ◆大谷も凄い(17年8月31日) 今季初の本拠地先発登板(ソフトバンク戦)が道内地上波で生中継された。この日は球団が放送権を無料にし、映像を各局に配信。HBCは午後6時15分から夕方の情報番組終了まで生中継し、UHB、HTBも一時的に同時生中継した。NHKも登板内容をまとめたハイライトを放送した。