米大リーグ、エンゼルスのエプラー・ゼネラルマネジャー(GM)は8日、大谷翔平が自主トレーニングを行っている千葉県鎌ケ谷市のプロ野球日本ハムの球団施設を訪れ、栗山英樹監督らに投打の「二刀流」の起用法などで助言を求めた。

 エンゼルスはトレーナーらも加わり約45分間、日本ハム側と会談した。ほぼエプラーGMが質問し、栗山監督が答える形だったという。エプラーGMは「ノーコメント」とだけ言い、栗山監督は「どういうふうにしてきたか、聞きたいこともあると思う」と心情を思いやった。同席した日本ハムの吉村浩GMは「実際の起用に関してメンタルを含めてどう扱ったかを聞きたかったんじゃないか」と語った。

 会談後は大谷とエプラーGMらが室内練習場に移動した。非公開だったが、昨年10月に右足首の手術を受けた大谷の動きを確認したとみられる。

 日本ハムは球数やトレーニング方法など、5年間の大谷に関するデータを提供したという。米球界でも異例の二刀流挑戦で、エンゼルスは準備に余念がなく、栗山監督は「一生懸命さと誠実さが伝わった」と安心していた。