エンゼルス大谷翔平投手(23)が“メジャーデビュー”した。オープン戦のブルワーズ戦で先発マウンドに上がり、1回1/3を2安打2失点(自責1)。勝負球のフォークで2三振を奪い、米国でも有効な球種になると確認した一方、2イニング目の先頭打者に1発を被弾。先発ローテの一角として生き抜くための、収穫と課題が浮き彫りになった。

 米メディアも大谷の初登板にさまざまな反応を見せた。スポーツ専門局ESPNは、「制球に苦しむ」とやや厳しい論調でリポート。一方でMLB公式サイトは「電撃的で特異なデビュー」との見出しで報じた。記事では大谷が見せた投球の引き出しの多さを強調。「156キロの直球に加え、巧みなカーブを交えてひと味違った投球もできる。素晴らしい武器を持っている」と評した。また、ロサンゼルスタイムズ紙でメジャー取材歴10年のベテラン記者は、キャンプでの大谷初登板に殺到した100人超の日米メディアに、「こんな騒々しさは初めてだ」と目を丸くした。