【テンピ(米アリゾナ州)4日(日本時間5日)=本間翼、斎藤庸裕】シーズンを見据えたスケジュール調整だ。エンゼルス大谷翔平投手(23)が、次回は9日(同10日)に登板することが決まった。実戦初登板から2度目の登板までは中5日だったが、3戦目は中6日となり、早くも登板間隔が変更。4月2日(同3日)のホーム開幕戦(インディアンス)でメジャーデビューする可能性が浮上してきた。

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 シーズンを想定した二刀流調整だ。“投手”大谷の3度目の登板は中5日ではなく、中6日で臨むことになった。デビュー戦から2戦目の間隔と同様に中5日で8日のアスレチックス戦の登板が有力だったが、中6日で9日(同10日)にすることに決まった。同日はカブスとのオープン戦と、メキシコリーグのチームとの練習試合が組まれており、ソーシア監督は「金曜日(9日)に投げる」とだけ話し、どちらの試合に投げるか明言はしなかった。

 首脳陣は大谷について「毎6日ごとに投げる」と中5日での登板を示唆していたが、プランが変更となった。すべてはメジャーの日程に慣れさせるためだ。日本のシーズンは6連戦が多く、主に月曜日が休みとなる。先発6人を中6日で固定して回せるが、メジャーでは日程が不規則だ。エ軍も5月には13連戦があるなど、日程自体が日本より過密でもある。連戦中に2度の登板なら中5日、休みを挟めば中6日となる。エ軍首脳陣は今季、メジャーでは珍しい先発6人ローテーションの方針を固めているが、中5日と中6日は日程次第。どちらのパターンにも対応が必要だ。

 ほぼ毎日、大谷のスケジュールを質問されるソーシア監督は、必ず「フレキシブル(柔軟)に考える」と返答する。二刀流を実現するためには登板間隔の変更など、柔軟に対応していく必要があるからだ。大谷自身も日米での環境の違いについて「こっちにはこっちのやり方があるので、対応してやりたい」と話しており、調整法やスケジュールの変更など、開幕までの準備期間で慣れていくつもりだ。9日の登板後、再び中5日で回るとなると、4月2日(同3日)のホーム開幕戦(インディアンス)でメジャーデビューする可能性が出てきた。二刀流の動きに、一瞬たりとも目が離せない。