マリナーズのイチロー外野手(44)が14日(日本時間15日)、ジャイアンツとのオープン戦で右ふくらはぎの張りを訴え、途中交代した。「1番左翼」でスタメン出場。1回表の守備に就いただけで、その裏の1打席目に代打を送られた。8日(同9日)の初練習から快調だった故障が少ない現役最年長野手のアクシデント。29日(同30日)の開幕戦に向けて急ブレーキとなった。

 ベテラン選手にとってふくらはぎの故障は、癖になるとやっかいだ。かつてはヤンキースのスター遊撃手デレク・ジーター氏が、何度もこれに悩まされていた。37歳だった11年に右ふくらはぎ痛で1カ月半以上離脱し、39歳だった13年に再発したときは3週間で復帰したものの、他の箇所を痛めてすぐに故障者リストに逆戻り。翌14年は大きな故障はなかったものの、その年を最後に引退している。昨季はレンジャーズの38歳ベルトレ、タイガースの34歳カブレラらベテランの強打者が何人も、ふくらはぎ故障で長期離脱を強いられた。ベルトレの場合はキャンプでふくらはぎを痛め、最初は10日以内の復帰と診断されたが、結局開幕に間に合わず、2カ月も離脱している。