日本ハムや大リーグ・レンジャーズなどで活躍した建山義紀氏(42)が17日、札幌市内で行われた著書「メジャーリーグ 世界一の組織と選手たち」(日本文芸社、税別1300円)の発売記念イベントでエンゼルス大谷の現状などについて話した。

 16日(日本時間17日)のロッキーズ戦で2回途中7失点を喫した大谷について、「こういうことは起こり得る。キャンプ地のアリゾナは非常に乾燥しており、(滑りやすいとされる)メジャーの球を握るとさらに滑る。滑るものを持とうとして強く握る分、まったくボールが定まらない。どこに行くか分からない状況で、自分もそうだったし、上原投手、ダルビッシュ投手、岩隈投手もみんな苦労してきた」と分析した。

 11~14年の米球界での経験談をもとに、「大谷選手も努力の最中で、それは時間が解決してくれる。(早期降板で)投げるべき球数をこなしていないのは心配ですが」と話した。

 東海大仰星時代の同級生で、メジャーから巨人に復帰した上原については「移籍先が決まらなかった2月に3日に1回ペースで連絡を取って、『メジャーでなければ引退』なんて、そんなばかげたことはないと、上から目線で言わせてもらった」と明かしていた。