マリナーズのイチロー会長付特別補佐は快挙達成の瞬間、ベンチからマウンドに飛び出した。試合中はクラブハウスとケージを往復しながら同僚左腕の快投をテレビで見守った。「普段は感情がほとんど見えない。やっぱり喜ぶんだ」と笑顔だ。試合後はクラブハウスでシャンパンを開封して全員で祝福した。

 無安打無得点を予感したのは7回2死で出た三塁シーガーの好守という。三塁線を抜けそうな痛烈な打球を横っ跳びで止め、一塁にぎりぎり間に合わせた。頼もしい同僚を「パクストンはもちろんだけど、今日はシーガーだね。(無安打無得点は)何もなしではなかなかいかないから」とたたえた。