ドジャース前田健太投手(30)が17日、マーリンズ戦で今季最長の8回を投げ、2安打無失点の快投で3勝目(3敗)を挙げた。前回登板で5失点するなど苦戦が続いた末の復活だった。やや投げ急ぎ気味だったフォームを見直し、動作を遅くしたのが功を奏したという。初回から94マイル(約151キロ)を計測した直球と鋭く切れのあるスライダーを中心に、ストライクゾーンを攻めた。2、3回の走者を背負った場面では、ともに連続三振で後続を断った。

 前田は「いい感覚を探しながら修正したのが、いい結果につながった。なかなか勝てなかったので、気持ちを入れて投げた」と胸を張った。8回を投げて96球。ロバーツ監督は完投させることも考えたかと問われ「それも考えたが、彼には通常の中4日で投げてもらわなければならないからね」と話した。