エンゼルス大谷が右肘の内側側副靱帯(じんたい)の損傷で10日間の故障者リスト(DL)入りしたことを受け、同僚のトラウトは「つらいことだけど、戻ってくるまでみんなで頑張るしかない」と、遠征先のミネアポリスで話した。

 水原通訳を介して大谷と話した。「かなり落ち込んでいた」という。「チームの大きな部分を担っていたから失うのは厳しい。打って、投げてだから、失ったものは2倍になる」と、チームとしての痛手も口にした。

 大谷が先発した6日のロイヤルズ戦でも定位置の中堅に就いていた。先制打を許し、その後も8球続けてストライクが入らないなど制球が乱れた4回の投球を「何かがおかしいと思った」と振り返る。この回は最速で97マイル(約156キロ)が出ていたとはいえ、異変を感じていた。

 「(二刀流として)素晴らしいシーズンを送ってきた。いいニュースは(靱帯が)完全に断裂していなかったこと」と不幸中の幸いを強調。それでも復帰までは時間がかかる見込みで「落ち着いて、とにかくポジティブでいることだね。まだまだ、シーズン後半戦で戻ってこられる」と激励した。