カブスで右上腕三頭筋の腱炎(けんえん)のため故障者リスト(DL)入りしているダルビッシュ有投手が20日、シカゴの本拠地リグリーフィールドで同僚の打者相手に投球練習を行い「期待していたよりはるかに良かった」と手応えを口にした。

 2人合わせて10打席、51球を投げた。手元で伸びる速球と切れ味あるスライダーを両コーナーや低めに決め「あまり力感を出さない中で強い球が投げられた。100点満点、120点でもいいぐらい」と自己評価。マドン監督は「これ以上は望めない出来だった。笑顔を浮かべていたのはかなり良かったってことだね」と目を細め、エプスタイン編成本部長は「練習とはいえ、圧倒的だった」と驚いた様子だった。

 5月26日にDLに入り、12日に投球練習を再開するなどチーム方針に従って慎重に調整してきた。「この後(患部が)どう反応するか、全く予想がつかないので」と前置きしつつ「次はマイナーでの登板になると思う」と7月17日のオールスター戦前の復帰を思い描いていた。