【ロサンゼルス27日(日本時間28日)=水次祥子】右上腕三頭筋の腱炎(けんえん)で故障者リスト入りしているカブスのダルビッシュ有投手(31)が、復帰への最終テストとなる今日28日(同29日未明)のブルペン投球を翌日に控え、腕の不安を明かした。25日(同26日)のマイナーでのリハビリ登板後、遠征先のドジャースタジアムで2日連続でキャッチボールを行ったが、短い距離で軽く5分程度投げただけで切り上げた。

 ダルビッシュは「察してください。単純にキャッチボールができてないから。明らかに、昔の自分だったら(ブルペンは)早々とノーと言っている」と状況を説明。15年3月の肘靱帯(じんたい)手術当時を振り返り「同じ場所が痛いのはトミー・ジョンの直前のときもありましたけど、あのときは痛かったけど投げられていた。投げると結構大丈夫だった。(今回は)ちょっとタイプが違うのかな」と分析した。

 球団は早期復帰を期待しており、ホイヤーGMは「問題がなければ土曜日(同7月1日のホームでのツインズ戦)で復帰させる」と明言。ダルビッシュは「自分は投げたいし、どんなときも前向くしかないですから。もちろんたまには下向いたり後ろ向いたりすることもあるけど」と複雑な胸中を明かし、復帰時期の見通しは「変に50%、60%で帰ってこられても(チームは)困るやろうし。まったく分からない。明日かもしれないし、5年後かもしれない。神のみぞ知る」と話した。