カブス・ダルビッシュ有投手(32)が今季最長の6回を2安打8奪三振5四死球1失点で2勝目を手にした。

今季6戦目で初めて100球を超える110球を投じ、今季初のクオリティースタート(QS=6回自責点3以内)クリアとなった。

最速は97・2マイル(約156・4キロ)を計測。4者連続三振も披露した。3回以降から一気に安定感が増し、2回2死から5回終了まで10者連続で凡退させた。

試合後は「2回(2死一、二塁)にエスコバルをスプリットで三振に取った時の投げ方がすごく良くて、他の球も投げてみたら、他の球もすごく良かったのでそのまま投げました。単純に自分のフォームの中で自動的にストライクゾーンに行くような感覚を見つけられたのが1番。3回からは(感覚は)すごく良かったと思います」と振り返った。

立ち上がりは制球に苦しんだ。1回は二塁打に2四死球が絡んで1死満塁のピンチを招いたが、5番ウォーカーを空振り三振、6番マルテを一ゴロに仕留めて耐えた。

2回にも2四球を与え、2回終了時点で早くも56球を要して4四球。9番の投手ゴッドリーの頭上に直球系がすっぽ抜け、球場全体がざわつく場面もあった。

それでも5点リードをもらった3回は見違えるように状態を上げ、この回は3者連続空振り三振。4回は先頭打者を三ゴロ失策で出塁させながら、後続を三ゴロ併殺打、三ゴロで切り抜けた。

リードが7点に広がった5回もわずか10球で3者凡退に仕留めた。6回は先頭3番ペラルタに中越えソロを浴びたが、イニングを投げきった。

8点リードで迎えた7回表無死では2打席連続本塁打を決めていた5番ボティが左腕に死球を受けて激高。両軍が一塁付近で入り乱れる一触即発の場面もあった。

前回20日の本拠地ダイヤモンドバックス戦は5回3失点で3敗目。中6日での再戦で無失点投球を見せた。