エンゼルス大谷翔平投手(25)が、レッドソックス戦に3番DHで出場し、5打数2安打2打点と、今季25回目のマルチ安打をマークした。

レッドソックスの先発は2016年サイ・ヤング賞右腕のポーセロ。

1回1死一塁の第1打席は、カウント2-2から76マイル(約122キロ)のカーブを捉え、左中間二塁打を放った。その後、4番アップトンの先制3ランで生還した。

3回2死走者なしの第2打席は、カウント1-1から左飛に倒れた。

6回無死走者なしの第3打席は、救援左腕ヘルナンデスと対戦。カウント2-2から見逃し三振に倒れた。

7回無死満塁で迎えた第4打席は、救援右腕バラスケスと対戦。カウント1ボール2ストライクと追い込まれながら、時速88マイル(約142キロ)の外角低めのスプリットを中前へ運び、2打点を挙げた。

9回無死走者なしの第5打席は、右腕ウェバーと対戦し、見逃し三振だった。

打率は2割8分5厘。

試合後は、満塁での今季初安打について「よかったなと思います。また次に回ってきた時にもいいイメージを持って打席に入れるんじゃないかと思います」とにこやかに振り返った。

試合は打線がつながったエンゼルスは、中盤以降、大量点を挙げて快勝。連敗を「8」で止めた。

また、大谷は試合前、ブルペンで40球の投球練習を行ったほか、日米報道陣にそれぞれ対応。メジャー最古となる107年の歴史を持つ敵地フェンウェイパークの印象について「きれいですし、伝統も感じるので、それはすごく感じます。観客の人もそうですけれど、毎回満員になるので雰囲気はすごく出ているんじゃないかと思います」と話した。

その一方で、「チームの成績も良くないですし、個人の成績も良くないので、やっぱり早く切り替えていい方向に持っていけるように、みんなそういう気持ちじゃないかと思います。そこを目指して今日も1勝できるように頑張りたいなと思います」と、プレーオフ進出が厳しい状況の中でも、前向きな姿勢を見せていた。