フィリーズは13日、プロ野球ヤクルトと近鉄(現オリックス)に在籍経験があり「赤鬼」の異名で親しまれたチャーリー・マニエル元監督(75)が打撃コーチに就任すると発表した。2000年からインディアンスで、05年からフィリーズで監督を務め、12シーズンで通算1000勝を達成した。08年にワールドシリーズで優勝を果たし、09年にもナ・リーグを制した。

フィリーズはここまで60勝58敗で、ナ・リーグ東地区4位。第2ワイルドカード争いではカージナルスに2ゲーム差としており、ライバルのブルワーズ、メッツに先を越されている状況にある。強打者ブライス・ハーパー外野手、J・T・リアルミュート捕手らを加えたものの、得点ランクでは19位、打率ランクで24位と打撃が振るわない。

こうしたなか、ゲーブ・キャプラー監督は「打撃が良くないが、われわれはまだ終わっていない。まだ44試合残っており、違うことをするのは理にかなっている。チャーリー・マニエルを同僚に迎えることができ、非常に幸運に思っている。彼はこの役目に大変興奮しており、力になれると考えている」とコメント。

さらに「チャーリーは素晴らしい資源」と語ると、マニエル氏がインディアンスを率いていた際、選手たちには自信がみなぎっていたと証言。「その力となっていたのがチャーリーだった」と述べ、得点力向上に期待を寄せた。