巨人からポスティング制度でメジャー移籍を目指す山口俊投手(32)が17日(日本時間18日)、ブルージェイズと合意したことが明らかになった。

米ネットワーク「アスレチックス」のケン・ローゼンタール記者をはじめ米メディアが伝えたもので、2年契約で総額600万ドル(約6億6000万円)前後に出来高が付く契約内容とみられる。近日中にもフィジカルチェックを経て、正式に発表される見込みだ。

今季、セ・リーグの最多勝(15勝)、最多奪三振(188)、最高勝率の3冠を獲得した山口は、今オフ、巨人から初めてポスティングでのメジャー挑戦を認められて申請。巨人のV旅行後もハワイに残り、交渉の動向を見守っていた。

山口に対しては、これまでにレンジャーズなどが興味を示していたが、先発投手のFA市場が加速したことで一気に交渉が本格化した。トレードでインディアンスから大物先発クルバーを獲得したレンジャーズが撤退。左腕バムガーナーの獲得に失敗したブルージェイズは、アンダーソン、ロアークらの先発陣を補強したものの、救援陣は不足。先発&救援の双方をこなせる山口に猛プッシュしたこともあり、急展開で合意に達した。

交渉期限は、来年1月2日米東部時間午後5時(日本時間3日午前7時)だったが、約2週間早く移籍先が決まるスピード決着となった。