【テンピ(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】 自分のできることをやろう!エンゼルス大谷が、新型コロナウイルスの感染拡大を案じた上で、プロ野球選手としての意識を示した。

インディアンスとのオープン戦に出場。「メジャーリーグも(今後)どうなるか分からないですけど、今のところはしっかりと、僕自身はシーズンに向けて準備したいと思います」と選手の気持ちを代弁するように話した。

日本と米国で状況の違いはあるが「みんなもちろん気にしていると思いますし、早く終息してくれれば一番いいですけど(今後)どうなるかっていう判断もまた難しくなるのかなと思います」。世界規模で難局に直面している現状を案じたが、自身のやるべき仕事は変わらない。「4番DH」で出場したこの日の試合は、2打数無安打に終わった。まだ本調子とはいかないが「やることは変わらずに。本当にスモールステップというか、そういう感じで来ている」とうなずいた。

第3打席では内角球にバットを真っ二つに折られたが、積極的に初球からフルスイングした。26日に敵地ヒューストンで行われる開幕アストロズ戦へ、打者として状態を上げていくことが求められる。結果は出なくても心は決して折れない。プロとして、できることに徹する。【斎藤庸裕】