【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=斎藤庸裕】エンゼルスのリリーフ右腕タイ・バトリー投手(27)が日米メディアによる電話取材に応じ、日本でのメジャー公式戦プランを歓迎した。米報道によれば、メジャーリーグ機構と選手会の話し合いの中でアリゾナ州での開催案の他に、日本で試合を行う意見も挙がったとされ、同投手は「僕は日本、もしくは台湾でもプレーしてみたい。おそらく、素晴らしい経験になるだろうね」と声を弾ませた。

新型コロナウイルス感染の拡大で今後の見通しは立っていないが、ESPNなど米メディアはこの日までに、MLBと選手会で検討されている複数のプランを報道。アリゾナ州での開催案、アリゾナ州とフロリダ州のキャンプ地で分かれて公式戦を行うプランに加え、日本での開催に関する意見も挙がっていたという。

アリゾナ州での開催案についてバトリーは「(回答は)難しいね。最終的には選手会が決めること。個人的には野球がやりたい。全ての人にとって安全に、また家族にも会えるように。それがすごく大事」と話した。その上で、米国に比べて感染者数の少ない日本や台湾でのプレーを歓迎。台湾では12日に無観客でプロ野球が開幕しており、同投手は「もし台湾に行くとなって、家族にも会えて安全が確保されて、そして野球がプレーできるなら、賛成する」との考えを示した。

同投手は10日から行われているメジャー30球団の選手による野球ゲーム大会「The Show 20」のトーナメントにエンゼルス代表として参加。大谷翔平投手(25)を開幕投手で起用したが、チームは1勝3敗と苦戦している状況だ。それでも、「野球がやっていない今、ファンと交流できる素晴らしい機会」と、オンライン上での勝負を楽しんでいるようだ。

自主トレ期間の現在は、月~金曜日でトレーニングを定期的に行い、来る開幕に向けて準備を進めている。昨年、直球の平均球速97・1マイル(約156・3キロ)をマークした速球派右腕は「開幕がいつになるか分からないが、もし1カ月後となっても、準備ができているようにしたい」と気を引き締めていた。