米ロサンゼルスで自主トレ中のレッズ秋山翔吾外野手(32)のゲーム紹介の第2回は、カードゲーム「ノイ」です。

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少年時代、秋山家にはテレビゲームがなかった。画面を凝視し続けることは視力の低下を招き、野球に悪影響を及ぼすという両親の考えからだった。その代わりに、ドンジャラやトランプなどで盛り上がることも少なくなかった。「おじいちゃんと花札や将棋をやったり…。クリスマスとか誕生日とかのプレゼントは、何のボードゲームにしようかなって。そうやって家族が集まっていた記憶があります」。

複数でプレーする「ノイ」は、相手の手の内を探るのが重要なゲーム。各プレーヤーがカードを1枚ずつ出し、数字を足していくシンプルな遊び方だ。「相手の手札を読みつつ、どうやって誰を攻め落とすかを考える。どちらかと言うと、勝つゲームというより負けさせるゲーム。お子さんにもやりやすいと思います。ルールさえ分かれば、小さい子は足し算の勉強にもなりますね」。

2人の愛息とも、しばしばゲームで遊ぶという。「最初はカルタ。実家では母親が(百人一首の)坊主めくりを教えたんです。あれもシンプルで楽しいわけですよ。トランプはババ抜きや7並べ。シンプルなゲームからなじんできたら、『次、また何か教えて』って言ってくるかなと」。まさに家族のだんらん。秋山家にとってゲームは不可欠のようだ。

◆「ノイ」(neu)

日本で発売されたカードゲーム。2人以上でプレー。親が全員に3枚ずつカードを配り、残ったカードは山札となる。親から順番に1枚ずつカードを出し、累積の数字を足していき、合計が「101」を超えるとそのプレーヤーは負け。マイナスカードやパスなどの指示カードがあり、最終的に残ったプレーヤーが勝者となる。