米ロサンゼルスで自主トレを続けているレッズ秋山翔吾外野手(32)が、ゲームを紹介する最終回は「ノッカノッカ」です。

  ◇    ◇    ◇

秋山は、5回にわたって紹介してきた今回のゲームが、メジャーでの今後に役立つ可能性も想定している。画面でなく、生身の人間と相対するゲームには、駆け引きもあれば、対話もある。「人とのコミュニケーションに関してプラスは生まれるでしょうね。1手、2手先を見ること。人生も、それが見えていれば楽ですけど(笑い)。そこで計画を立てるわけです」。

2人で対戦する「ノッカノッカ」は、常に先を読みながらコマを動かし、敵陣へたどり着かせるゲーム。攻撃だけでなく、防御も重要なポイントになる。「守りながら攻めなきゃいけないんです。相手の陣地に入って、(勝利が)見えたと思った時、意外にも相手に自陣深くまで切り込まれたりすることもあるんです」。打席で配球を読み、守備では打球方向を予測するなど、グラウンドでも先読みは欠かせない。

依然として開幕日は未定だが、シーズンが始まれば同僚とボードゲームを楽しむこともイメージしている。実際、クラブハウスや移動中の飛行機でカードゲームを楽しむ選手は、かなり多い。「僕の場合、(米国では)外国人。何がきっかけで(選手との)距離を縮められるか、近づけられるか分からないですから。本業の野球の邪魔にならなければ、今は視野を広げて、対戦意欲を持っているのはいいんじゃないでしょうかね」。今、興味を持っているのが、オリエンタルラジオの中田敦彦が開発したカードゲームの「XENO(ゼノ)」。秋山の好奇心と向上心は、野球選手の本能にも近いのだろうか。

◆「ノッカノッカ」

2人で対戦するシンプルなゲーム。おのおのが5つのコマを持ち、1つのコマを相手の陣地へ先にゴールさせた方が勝ち。コマの動かし方はすべて共通で、前後左右斜めに1マスずつ進むことができる。相手のコマに乗ると動きを封じることができる。対象年齢は6歳頃から。