米大リーグ機構(MLB)が選手会に提示した報酬案の概要を26日(日本時間27日)、USAトゥデー紙やニューヨーク・ポスト紙など複数の米メディアが明らかにした。

報道によれば、MLBは選手の年俸によって減額幅が変わる段階式のプランを提示。年俸が高額な選手ほど、試合数に応じた日割りの給与から大幅に減額され、低額な選手ほど減額が少ない仕組みのようだ。

ニューヨーク・ポストによれば、例えばシーズン82試合となった場合、メジャー最低年俸の56万3500ドル(約6199万円)の選手は、約半額の28万2000ドル(約3102万円)を受け取れる。一方で、ヤンキースの右腕ゲリット・コール投手(29)は今季年俸が約3600万ドル(約39億6000万円)だが、4分の1程度、約900万ドル(9億9000万円)となる見込みだという。

複数の米メディアは、この提案に対して選手会側が落胆していることをツイッターで伝えた。また、既に提案されている新型コロナウイルスの感染予防に関しても、両者間で大きな隔たりがあるようだ。

MLBと選手会は3月下旬、今季の年俸を試合数に比例した日割りとすることで合意。だが、5月中旬にMLBと球団オーナー陣は球団の収益を選手会と折半することで意見が一致。これがさらなる選手の減俸につながるとして、一部の選手から反発を招いていた。