米ウィスコンシン州で23日に起きた警官による黒人男性銃撃事件への抗議でメジャーの複数の試合が取りやめとなるなか、27日のメッツ-マーリンズ戦では、選手たちが一度フィールドに出た後、黙とうしてから引き揚げるという出来事が起きた。

午後7時10分開始予定だったこの試合では、メッツの選手たちが守備位置につき、リザーブ選手とコーチらがダグアウトの前に整列。マーリンズの選手らもダグアウト前に並び、全員が42秒間の黙とうを行った。そして1球も投げられることのないまま、両チームはフィールドを去り、クラブハウスに引き揚げた。ホームプレートには「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切)」と記された黒いTシャツだけが残された。

メッツの黒人選手であるドミニク・スミス外野手は、26日に試合後のインタビューで、今回の銃撃事件について涙を流しながら語っていた。同僚のマイケル・コンフォート外野手は「昨夜のドムを見て、球団の全員が胸を揺さぶられた」とコメント。ブロディー・バンワゲネンGMは試合前、選手たちがボイコットを決め、試合延期についてマーリンズの連携を待っている状況だと話していた。(AP)