メジャー生活17年をレッズ一筋で過ごし、捕手として2度のワールドシリーズ(WS)制覇に貢献するなど、輝かしいキャリアを送ったジョニー・ベンチ氏(72)が記念品の一部をオークションに出すことにしたようだ。

14度のオールスター選出、2度のナ・リーグMVPなど数々の賞に輝き、殿堂入りしているベンチ氏。これまでに4度結婚し、30歳の長男を含め3人の息子がいる。14歳の次男と11歳の三男とは1年のうち38週をともに過ごしており、シングルファーザーとして料理や買い物、宿題の手伝い、送り迎えなど忙しい日々を送っている。

そんなベンチ氏は、トム・シーバー氏とルー・ブロック氏というレジェンドの相次ぐ訃報に接し、かつての名選手が記念品を売りに出していることを知るなかで、自身も身辺整理を行おうと決めたという。「思い出は今も胸にある。私は今でもMVPだ」と語ったベンチ氏は、「2つのトロフィーを3人の息子で分けることなどできないだろう?」ともコメント。1975年のWS優勝トロフィーは2万5000ドル(約263万円)、76年のトロフィーはその倍の値がつくと見積もられている。

オークションは11月14日に行われる予定で、ほかにもリーグ優勝リング、1983年にキャリア最後の本塁打を放った際のバットなどが出品される。ベンチ氏は売上金を下の息子2人の大学費用に充てるつもりだという。(AP)