21年のメジャー生活で1000試合近くに登板した元救援投手のリンディ・マクダニエル氏が、新型コロナウイルスへの感染によって14日夜にテキサス州ダラス郊外の救急治療施設で亡くなったことが分かった。長年の友人であるビル・チャンバース氏が明らかにした。84歳だった。

長身のマクダニエル氏は19歳だった1955年にカージナルスでデビューすると、2年後の57年には主に先発として起用され、15勝を挙げた。その後はブルペンに回り、60年にはメジャートップの26セーブをマーク。この年にはオールスターにも選出され、サイ・ヤング賞投票では3位タイとなった。

カージナルスで8シーズンを過ごした後、カブス、ジャイアンツでも投げ、ヤンキースにも所属。その後ロイヤルズで2年過ごし現役を退いた。キャリア通算987試合登板で防御率は3・45。141勝119敗、172セーブを記録した。

引退後はキリスト教の聖職者となり、故郷のあるオクラホマ州やテキサス州の教会で説教を行っていたマクダニエル氏。家族によると、この1カ月ほど体調を崩していたという。(AP)