エンゼルス大谷翔平投手(26)が、打ち取った相手打者からたたえられた。

3回1死三塁から8番メルセデスと対戦。フルカウントからの8球目、外角低めのカーブで空振り三振を奪った。三振となったメルセデスは大谷に向けてサムアップポーズで称賛しながらベンチへ戻った。

これに対して大谷は笑顔で応答。最後の打者のシーンについて「最後の方は力入れて投げていたので、バッターも分かっていたと思いますし、その中で最後のボールも良かったのかなと思います」と、ほおを緩めて振り返った。

この日はカーブの精度をテーマに取り組み、球数58球のうち、直球29球に次ぐ14球を投じた。「去年、2018年より、もうちょっと速い感じのイメージで投げている。カウントを整えにいくボールとして使ったのもあるんですけど、しっかりと最後に空振りを取る、三振を取る球として有効になってくれればもっともっといいかなと思っています」。

球数を考慮し、イニングの途中で交代、次の回に再登板ありの特別ルールで行われた。結果は2回1/3を投げ6安打5失点、1四球4奪三振。直球の最速は99マイル(約159・3キロ)だった。ここまでの投手としての仕上がり具合については「実戦の感覚という意味ではいい調整ができているかなと思います」と充実した表情で話した。