パドレスの先発右腕ジョー・マスグローブ(28)がレンジャーズ戦でノーヒットノーランを達成した。今季MLBで初、パドレスの53年の球団史上でも初となる。

レンジャーズ有原との先発マッチアップで、4回2死で3番ギャロに死球を出した以外は走者を1人も出さない快投だった。9回まで112球を投げ10奪三振で偉業達成。その瞬間にはマウンドに集まったチームメートからもみくちゃにされ祝福を受けた。同僚のダルビッシュ有投手(34)も笑顔でその輪に加わっていた。

マスグローブは今年1月にパイレーツからトレードで移籍。メジャー6年目で通算31勝38敗をマークし、今季はダルビッシュ、スネルに続く先発3番手としてローテに入り、これで開幕から2連勝。サンディエゴ近郊で生まれ育ち少年時代からパドレスファンだという右腕はヒーローインタビューで「このユニホームを着られたことだけで最高なのに、ノーヒッターを達成できて、信じられない気持ち」と興奮冷めやらぬ表情だった。この日、マスクをかぶったのはダルビッシュの専属捕手として知られるカラティニで「ダルビッシュの時と同じようにリードしてくれ、相手の空振りを誘うことができた」と感謝した。ダルビッシュは、自身のブログでマスグローブと親しくなり5本指の靴下をプレゼントしたことを明かし「試合後も5本指の靴下のことを言っていたので、なんかうれしかった」と同僚の快挙を振り返った。