マーリンズのジャズ・チゾルムJr.内野手(23)が、新たなスターとして球界を沸かせる存在になりつつあるようだ。MLB公式サイトが20日、パワーみなぎる俊足の同選手を「万能のプレーメーカー」と称し、スタットキャストが示す数値をもとに「現在最も見逃せない選手」だと伝えた。

若手有望株を特集した「MLBパイプライン」では、マーリンズ4番手の有望株とされていたチゾルムだが、18日の試合終了時点で打率3割2分5厘、出塁率4割5分1厘、長打率6割7分5厘をマーク。3本塁打、3盗塁を記録し、好調な滑り出しを見せている。

特筆すべきは「バレル」という打球の優劣を判断する指標に加え、スプリントスピードが示す同選手の能力。長打や本塁打になりやすい理想的な速度と角度のゾーンに入れた打球の割合が「バレル率」だが、チゾルムは最低25打球のバレル率がここまで28・6%でトップに君臨。スプリントスピードでも上位6%に入る。

なお、バレル率とスプリントスピードの両方の指標で上位6%以内にランクインしている選手は、チゾルム、エンゼルスの大谷翔平選手とマイク・トラウト外野手、ツインズのバイロン・バクストン外野手の4人のみだという。