エンゼルス大谷翔平投手(26)が、土壇場で勝負強さを発揮した。今季初の「3番」DHで出場したレッドソックス戦は1点を追う9回、2死一塁から逆転2ラン。9回以降では日米初の決勝弾を放った。両リーグトップに並ぶ12号は、剛腕守護神バーンズの156キロ内角直球を打ち砕く起死回生の1発。連敗を4で止め、メジャー最古の球場フェンウェイパークでの「聖地巡礼」を3戦連続ヒットの計2発3打点で終えた。

▼大谷の大リーグ移籍後7本目となる逆転本塁打が決勝点になった。大谷の大リーグでのVアーチは10本目。9回以降のVアーチは日米を通じて初めて。日本人大リーガーの本塁打は通算622本あるが、9回以降の逆転アーチはマリナーズ時代のイチローが03年7月18日ロイヤルズ戦で9回表に逆転満塁本塁打、09年9月18日ヤンキース戦で9回裏に逆転サヨナラ2ランを打ったのに次いで12年ぶり3本目となった。