エンゼルス大谷翔平投手(26)が、まともに勝負してもらえない。7日(日本時間8日)のロイヤルズ戦に「2番DH」で出場し、4打席で3四球。7回無死二塁の第4打席は4球連続ボールとなり、観客から「ブ~」と不満の声が上がった。相手の制球の乱れもあるが、マドン監督は「素晴らしい打者にはこういうことが起きる。辛抱しないといけない時」と話した。

前日のマリナーズ戦でも5打席で敬遠を含む3四球。1試合3四球が2試合続いた。この日の試合前には敵将のマシーニー監督から「とても危険な選手。(投手陣は)慎重に投げること」と、警戒されていた。5月18日から主軸の強打者トラウトが右ふくらはぎ痛で離脱。その前後で四球率が5%から23・4%と激増している。トラウト不在に加え、大谷は4月と5月で15本塁打と本塁打を量産。1発を警戒し、勝負を避けられる傾向がある。

ただ、四球でも大谷には足がある。第1打席の四球の後、2試合連続となる二盗で今季9個目の盗塁をマーク。「四球+二盗」なら二塁打と同等。1発ではなくても、相手を悩ませる打者には変わりない。(アナハイム=斎藤庸)

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