【アーリントン(米テキサス州)2日(日本時間3日)=四竈衛】エンゼルス大谷翔平投手(27)が、2カ月連続でリーグの月間最優秀選手(MVP)に選ばれた。2カ月続けての受賞は球団史上初めてで、メジャー全体でも12年のチェイス・ヘッドリー内野手(パドレス)以来の快挙となった。

7月は月間打率2割8分2厘、リーグ最多タイの9本塁打、19打点のほか、13日の球宴には投打「二刀流」で選出されるなどの活躍が認められた。この日「2番DH」で出場したレンジャーズ戦は4打数無安打2三振。8月の2試合は8打数無安打と、まずはスロースタートとなった。

その一方で、この日の試合前には、右手親指にファウルを受けた影響で回避していた本格的な投球練習を再開。ブルペンでカーブなどの変化球を交え、22球を投げ込んだ。試合後、マドン監督は7月26日以来、中8日の間隔で4日(同5日午前9時5分開始予定)のレ軍戦で先発することを明かした。同監督は、受賞した過去2カ月の活躍について、「昨年はタフな期間もあったが、今年は体の状態もいい。投打にわたってすべてのことがつながっている」と、投打両面での相乗効果を一因に挙げた。

心身ともに万全の状態では、メジャーで初めて経験する本格的な「二刀流」のフルシーズン。今後は、本格的な夏場を挟み、疲労が蓄積してくる残り2カ月が、大谷にとって本当の正念場となりそうだ。