【デトロイト(米ミシガン州)17日(日本時間18日)=四竈衛】大谷の8勝&40号か、カブレラの通算500号か-。エンゼルス大谷翔平投手(27)が18日(同19日午前8時10分開始予定)、先発予定のタイガース戦で2つの大台と向き合うことになった。自らはあと1本に迫る今季40号に挑む一方、タイガースの主砲ミゲル・カブレラ内野手(38)は現在499本塁打と、大台をかけた一戦となる。

勝負を避けられては、打てるはずもない。「1番DH」で出場した試合では、3打数1安打で自己最多タイの3四球。14日に40号へ王手をかけて以来、3試合連続で足踏みとなった。2-2の同点で迎えた6回2死二塁の好機は申告敬遠。9回2死二塁でも四球と、一塁が空いていれば歩かされるのも仕方なかった。

もっとも、自らがマウンドに上がれば、力勝負にこだわるのが大谷流。試合前にはブルペン入りし、最終調整を終えた。大谷にとって8勝目をかけたマウンドとなる一方で、敵地スタンドは、偉業を目前に控えるカブレラ一色。地元ファンは、毎打席、スタンディングオベーションでその瞬間を待ち受ける。この日もエンゼルス投手陣が2四球を与えた際には、容赦ない大ブーイングが浴びせられた。

試合後、マドン監督は「意図的ではない」と笑ったが、打者心理も理解できる大谷であれば、カブレラとの真っ向勝負への期待は高い。6月17日の対決では、大谷が出塁した際、一塁カブレラが大谷の股間にタッチ。この日も塁上で肩をたたかれるなど、互いに親近感を持つ間柄だけに、遠慮もためらいも必要ない。

大谷の40号が先か、カブレラが大谷から500号を打つのか。それとも、2人が同日に到達するのか-。

優勝争いから脱落した両軍の戦いながら、2人の競演は、日米両国から熱い視線を集めそうだ。