エンゼルス大谷翔平投手(27)が日米通じて自身初の本盗に成功した。「2番DH」で出場したヤンキース戦の5回2死、一塁走者との重盗で決めた。2戦連発こそならなかったが、3万4813人のファンを足で魅了した。

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エンゼルス大谷が、またも偉大なプレーヤーたちに肩を並べた。

ヤンキース戦の4回、第2打席の四球後に二塁走者のフレッチャーとともに一塁走者として重盗に成功。5回にはこの日2つ目となる盗塁(本盗)に成功し、5月2日以来、4カ月ぶりとなる1試合2盗塁をマークした。これで大谷は今季42本塁打、22盗塁に到達したが、球団広報によると「42本塁打&22盗塁」はア・リーグ史上4人目の快挙。「50本塁打30盗塁」達成ならメジャー史上初となる。2戦連発はならなかったが、足でも大谷が存在感を発揮している。

過去の達成者と達成年は以下通り。

◆ホセ・カンセコ(3度) 1988年、1991年(ともにアスレチックス)、1998年(ブルージェイズ) キューバ出身の強打の外野手。85年にアスレチックスでデビューし、86年新人王、88年にメジャー史上初の「40本塁打40盗塁」達成。同年本塁打と打点の2冠に輝きMVP獲得。通算462本塁打。引退後にステロイドの使用を認め、暴露本を出版して話題に。

◆アレックス・ロドリゲス(2度) 1998年(マリナーズ)、2007年(ヤンキース) 歴代4位の696本塁打を誇る通称「Aロッド」。98年にメジャー史上3人目の「40本塁打40盗塁」を達成。首位打者1度、本塁打王5度、打点王2度、MVP3度、球宴14度選出。ヤンキース時代の14年は薬物使用問題で出場停止。現在は人気解説者。

◆ケン・グリフィー 1999年(マリナーズ) 歴代7位の630本塁打。メジャーを代表する5ツールプレーヤーとしてマリナーズなどで活躍し、本塁打王4度、打点王1度、MVP1度、球宴13度選出、外野手でゴールドグラブ賞10度受賞。16年に得票率99・32%で殿堂入り。