二刀流の活躍で旋風を巻き起こしたエンゼルス大谷翔平投手が、どのように語られ、どんな称号や称賛を送られたか。主なものを振り返る。

  ◇  ◇  ◇

至高の才能 チームメートのアップトン外野手が「これまで出会った中で最高の才能を持った選手」とコメント。

人間の形をした神話の中の偉人 メッツの先発右腕ストローマンの言葉。

別の世界にいる選手 エンゼルスのマドン監督。

唯一無二 7月5日の大谷の誕生日に、MLBスタッツ公式ツイッターがお祝いの言葉とともにこう称賛。

ユニコーン カナダの大谷ファンクラブ代表ジョン・ヤーさんが7月のインタビューで「ファンタスティックなユニコーン」と伝説の生きものにたとえた。

現代のバンビーノ 大谷がTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた際の、ロドリゲス氏(元ヤンキース)の推薦文。ベーブ・ルースの愛称「バンビーノ」を使い二刀流大谷をたたえた。

現実世界のスーパーヒーロー 8月26日のMLB公式サイトで大谷がいかに飛び抜けているかを特集した記事でこれが見出しに。

まるで魔法 7月のオールスターで、ヤンキースのエース右腕コールが大谷の二刀流について問われ。

モンスターか人造人間 ペドロ・マルティネスが7月9日にMLBネットワークの番組で発言。

フィジカル・マーベル 米球界関係者、米メディアが大谷を表現するときにたびたび使った言葉で、肉体的驚異の意。マドン監督は「フィジカル・クリーチャー(生きもの)」とも表現した。

  ◇  ◇  ◇

ジャック・ハリス(ロサンゼルス・タイムズ紙番記者) オオタニを取材するのは楽しかった。特に終盤の2カ月間、チームのポストシーズン進出の望みもなくなった時、普通だったら書くことがなくて辛い時期だ。だが彼が成し遂げることを見続けることで、失われたはずのシーズンに明かりをともしてくれた。コロナ禍で選手と通常の接触はできなかったが、会見の機会は多かった。彼の言葉は具体的で、特定のプレーや投球に関してそこに至った思考プロセスを分かりやすく説明してくれる。通訳のイッペイ(水原氏)が非常にいい仕事をしてくれ、彼にも感謝したい。