エンゼルス大谷翔平投手(27)が、メジャー全体のベストナインに相当する「オールMLBチーム」の指名打者(DH)部門と先発投手部門で候補者に選出された。大リーグ機構が10日(日本時間11日)、発表した。大谷は日本ハム時代の16年に投打でベストナインに選ばれているが、メジャーでも二刀流受賞となるか。最終結果は23日(同24日)、米専門テレビ局MLBネットワーク内で発表となる。

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DH候補に挙がった5選手の中では、成績を比較しても大谷が選出される可能性は高い。一方で、先発投手ではどうか。22選手の中で、結果だけで言えばトップ5入りは困難とみられるが、注目度では引けをとらない。候補者の発表を行ったMLBネットワークの番組内では、大谷の必殺球スプリットが「最も打てない球種」として取り上げられた。今季はスプリットで被本塁打0、被打率8分7厘と打者を圧倒。投手としての能力も高く評価されている。

得票で50%の割合を占めるファン投票が加算されれば、先発投手での選出の可能性も十分にある。また、仮にファーストチームではなくても、セカンドチームに選ばれる場合もある。各チーム5選手が選ばれるため、先発投手の選抜選手の合計は10人。DHでファーストチーム、先発投手でセカンドチームに選出なら、打者大谷と投手大谷が2チームに分かれることになる。【斎藤庸裕】