オーストラリアのプロ野球トップリーグ「オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)」で女性で初めてプロ契約を結んだメルボルンのジェネビーブ・ビーコム投手(17)が8日、デビュー戦に登板し歴史を刻んだ。

メルボルン・チャレンジシリーズでアデレイド戦6回に救援登板し、1回を無安打無失点の完璧な内容。左腕から繰り出す80~84マイル(約129~135キロ)の速球とカーブの絶妙なコンビネーションは、SNSなどでも注目され高く評価された。

ABLはMLBの公式ウインターリーグとして認定されたリーグ。11年にはホワイトソックスの抑え右腕リアム・ヘンドリックス(32)、13年にはレイズの崔志萬内野手(30)、17年にはブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(24)が派遣されるなど、メジャーで活躍する選手が多数プレーした。メルボルンの監督は、メジャーで投手として12年活躍したピーター・モイラン氏(46)が務めている。

ビーコムは野球選手を目指す若い女性に「やりたいことをやり一生懸命に練習すれば、目指すレベルに達することができると知ってほしい。不可能ではない。こうして達成できたのだから」とメッセージを送った。