エンゼルスのジョー・マドン監督は、肩を痛めたテーラー・ウォード外野手がいまだに外野守備に復帰できないなか、大谷翔平選手の外野起用の可能性について「合理的ではない」との見解を示した。アナハイムの地元紙オレンジカウンティ・レジスターが伝えている。

ウォードは右翼を守っていたが、20日に行われたアスレチックス戦で右翼フェンスに衝突し、肩を痛めてから欠場が続いている。

トレーナーによると、23日のMRI検査の結果に問題は見られていないが、同選手は「まだ完全ではない。打つことはできるが、投げるのは腕の他の部分に負荷をかけるのが心配。その辺りに負荷をかけたくないので、まだ投げられない。ゆっくりだが改善はしている」と述べていた。マドン監督もウォードについて、代打では確実に起用可能だが、いつ投げられるかは分からないとコメントしている。

ただ、ウォードは今季、30試合の出場で打率3割7分、9本塁打、23打点と攻撃面で絶好調。選択肢の1つとして、ウォードをDHで起用して大谷を休ませるというのはどうかと聞かれたマドン監督は「その可能性は捨てていないが、ショーヘイもかなりいいDH」と回答。では、ウォードがDH、大谷は外野起用というのはどうか、と問われると「いい考えだが、今の彼(大谷)にそれを頼むのは合理的ではないと思う」と話している。