エンゼルス大谷翔平投手(27)が、“確率92%の本塁打”をスーパーキャッチされた。「2番DH」で出場したヤンキース戦の第1打席、センターへの大飛球を中堅手ジャッジがジャンピングキャッチ。推定飛距離413フィート(約126メートル)は、フェンスまでの距離408フィート(約124メートル)を上回り、角度や打球速度のデータからも、ほぼ本塁打という打球だった。大谷は6回に二塁打を放ったが、4打数1安打。チームは投手陣が崩れ、今季最長の6連敗となった。
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大谷の一撃にヤンキースタジアムが沸いた。1回1死、左腕モンゴメリーの高め直球を、センターへ運んだ。快音とともに、どよめきが起こった。飛距離約126メートル、角度35度で高く上がった打球はフェンス寸前、中堅手ジャッジがドンピシャのタイミングでジャンピングキャッチした。大歓声の中、大谷は淡々とした表情でベンチへ戻った。
大谷はここまでリーグ5位タイの11本塁打、ジャッジは18本塁打でキング独走中。大谷の“12号”が、ライバルに幻とされた。データからは、本塁打確率92%という大飛球だった。MLBでデータを分析するデビッド・アドラー氏は「大谷の打球のように速度が時速108マイル(約174キロ)、角度35度で打ち上がった打球は、92%で本塁打になる。しかし、中堅手が6フィート7インチ(約201センチ)のジャッジの時は違う」とツイッターに投稿した。
ほとんどの場合は本塁打になる打球だったが、例外的に大きな中堅手には捕球される。ジャッジは今季、47試合の出場で右翼が24試合、中堅は17試合。昨年は148試合の出場で中堅の守備は22試合。ジャッジはメジャーの中でも大柄な体格で身長201センチ。今季28試合で中堅起用されているヒックスと比べて、16センチも大きい。ヒックスなら捕れたのか。「大谷は月まで打ったような感じだったけど、僕は試合に出れば自分の仕事をするだけだ」。ジャッジだからこそ可能なプレーだったといえる。
大谷にとって、約1年ぶりのヤンキースタジアム3連戦。異例のTシャツも作られた。胸に「HOME RUN BATTLE IN THE BRONX(ホームラン・バトル・イン・ザ・ブロンクス)」と書かれ、大谷とジャッジの打撃写真がプリントされたコラボTシャツだ。ショップ店員によると大谷の人気の高さから、3連戦限定で作られたものだという。
2人のホームランバトル第1ラウンドはともに不発に終わったが、大谷にしてみれば1本損した形。迎える第2ラウンドで、チームを救うアーチをかけることはできるか。スター選手の熾烈(しれつ)なバトルからも目が離せない。【斎藤庸裕】
▽エンゼルス・マドン監督(チームの6連敗に) 幸い、我々は(開幕から)素晴らしいスタートを切ったし、今のような状況をある程度やわらげることができる。私は選手たちを信頼している。
○…第2戦は左腕コルテスとの再戦となる。昨年6月29日、2打席連続で本塁打を放っていた大谷に対し、左膝をピクピクさせながら超スローモーションの投球をしたり、超クイックのサイドスローで投げたり、あの手この手を使ってタイミングを外そうとしたくせ者だ。大谷も思わず打席で笑みを見せ、結局、中飛で凡退した。今季は先発で4勝1敗、防御率1・70と抜群の結果を残すコルテス。再戦の結果はいかに…。



