パドレス傘下の3Aエルパソからフリーエージェント(FA)となっていた秋山翔吾外野手(34)が18日(日本時間19日)、日本球界への復帰を決断した。15日(同16日)の退団後、メジャー他球団からのオファーを待つ一方、秋山自身が期限として設定したこの日までに具体化しなかったため、「代理人から、球団からオファーがなかったと伝えられた。帰国して次の決断をしたい」と米国内でのプレーを断念し、区切りを付けることになった。

今後は近日中にも帰国。今季開幕前にレッズを退団した際、獲得意思を表明した古巣の西武、外野手補強を目指して水面下で調査を進めていたソフトバンクなど複数球団と交渉を行うことになりそうだ。復帰となれば2019年以来、3シーズンぶりとなる。

西武や侍ジャパンのリードオフマンとして活躍した秋山だったが、米移籍後はコロナ禍に伴うキャンプや公式戦の短縮、家族の事故、自らの故障など不慮のアクシデントが続き、本来の実力を発揮できなかった。メジャーでは通算142試合に出場し、打率2割2分4厘、0本塁打、21打点だった。

 

◆秋山翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ。神奈川県出身。横浜創学館-八戸大を経て、10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球シーズン最多となる216安打。19年には西武の主将も務めた。同年オフに海外FA権を行使しレッズへ移籍。NPBではベストナイン4度、ゴールデングラブ賞6度。183センチ、86キロ。右投げ左打ち。