どうなる、翔平-。大リーグは2日(日本時間3日)にトレード期限を迎える。
プレーオフ(PO)出場を目指す「買い手」球団と、チーム再建にかじを切る「売り手」球団とに二極化する。ア・リーグ西地区4位のエンゼルスは、ワイルドカード争いでも11ゲーム差と、8年ぶりのPO進出が厳しくなった。低迷のあおりを受け、移籍市場の目玉には、来オフでFAとなる大谷翔平投手(28)の名も浮上する。電撃トレードはあるのか? 残り1日、過去の歴史などから、起こり得るシナリオを占う。
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トレード期限を前に、エンゼルス大谷に数球団が興味を示している。
マイナーに有望株を多く抱える球団は、トレード相手として有利とみられる。米スポーティング・ニューズ電子版は、ナ・リーグ中地区のカージナルスに、西海岸のパドレス、ドジャースを挙げた。ニューヨーク・ポスト紙のヘイマン記者は先の3球団に加え、レンジャーズとマリナーズを候補と伝えていた。トレード成立の可能性については、モレノ・オーナーの存在などを理由に、低いとみられている。
既に撤退モードの球団もある。ニューヨークのテレビ局SNYのマーティノ記者は「メッツが最近、オオタニについて打診をしたが、エ軍が本気で期限前にトレードに出すつもりはない、と判断した」と報じた。オフに再度アタックするとみられる。マリナーズもディポトGMが獲得打診も、交換要員で折り合わなかった。既にレッズから先発カスティーヨを獲得し、球団最高の有望株を含む若手4人を放出してしまった。
ヤンキースはア・リーグ東地区をぶっちぎる好成績で、大谷の必要性は薄い。しかし、ニューヨークはメディアの力が強く、世論にあおられる形で過去にAロッドら大物を獲得してきた。米有名スポーツコラムニストで作家のマイク・ルピカ氏は「今のスポーツ界に大谷のような選手はいない。これまで1世紀に1度の選手と呼ばれたスターは何人もいたが、大谷のような二刀流選手は文字どおり100年に1人だけ」と地元紙に待望論をぶち上げた。
大谷は人気面ではずぬけているが、6人ローテーションが必要な二刀流という特殊な存在で、来年オフにはFAとなる。複雑な要素が絡み合うだけに、単なるフラッグディールトレードという枠を越えている。シーズン中のトレード成立には、両球団に相当の思い切りが必要だ。【メジャーリーグ取材班】
○…エンゼルスが考える大谷への選択肢は基本、以下の3つに絞られる。(1)FA前に契約延長(2)トレード(3)来季終了までチーム残留、の3点だ。(1)のネックは、大谷を大型契約で引き留めた上で、26年まで毎年75・7万ドル(約102億円)にものぼるトラウトとレンドンの年俸負担がある。(2)は来年のトレード期限まで有効。デメリットは、大谷に関連した日本からのスポンサー契約などを失う恐れがある。(3)はFA流出を見越した上で、規定額のクオリファイングオファー(1年契約)を提示。翌年の追加ドラフト指名権(1人)を得るものだが、チームへの波及効果が少なく、実現の可能性は最も小さい。



